さて、今日は精神科看護実習とスクーリングのことを書いていなかったので、書いてみようと思います。
国試でどういう問題が出題されているかみておく
精神看護学の実習は、私は精神科の経験もあったので、大きな驚きはありませんでした。最初の実習指導者さんとのオリエンテーションで、病院のことや、入院形態について、また病棟内の構造についてオリエンテーションがありました。
やはり入院形態は事前にどんなものがあるか確認しておいて、(そうすれば分からないことを聞けるので、国試の問題でよく出ているものなどを見ておく)不明点をその時に確認すると専門家に聞けていいと思います。
入院期間を短縮しようとする動き
厚生労働省からは、長期化している精神科疾患の患者の入院期間を短縮させようと、なるべく社会復帰の方向でと言われているが、「これはなかなか、社会復帰は厳しいな」というのが実感としてありました。
それはサポート施設が少ないことや服薬管理など様々な問題があること、またその入院理由によっては、家族の協力を得られにくいことなどを説明してくれました。それ以前に、やはり「偏見」が根強く残っているからだとも思います。
事実、退院困難な患者もいる
例えば、若い頃から入退院を繰り返し、最後の入院からは既に40年以上経過し、ずっとその病院で生活しているひともいると聞きました。
そういう人にとっての社会復帰とはどういうことなのか。今まで精神科病院に長期隔離されていたのに、急に社会復帰に向けてというのが、本当の社会復帰なのか?と思うこともあります。また、犯罪などの場合、精神科鑑定されますが、やはり世論の偏見は大きいです。
精神科を取り巻く状況は「変わろうとはしているけど、もがいている」というようにも思えました。
一朝一夕には解決しない問題でもありますし、人の心の中というのは見えないものであり、その中での信頼関係、患者さんの尊重、リハビリ、社会復帰など、問題はたくさんありますが、一つ一つなんとか改善していこうという実習病院の指導者さんたちの思いは得ることができました。
実習の時は、どの患者さんとなら話できるというのを指導者の方が教えてくれます。そして会話をすることもありますし、作業療法をしているところを見学したり、保護室内がどういう状況かを見学したりしました。病棟から病棟への移動、トイレの使用などの際に、鍵が必要な場面が多いのも、精神科特有だなと思うこともありました。
スクーリングは、みんなでやはり問題点などを話し合い、また実習記録は患者さんの既往歴、病態から会話時の反応、言動などをアセスメントした記録を書きました。
この本は理解が深まった
1つ、精神科のレポート時などでも参考図書としてあがっていたのですが、私自身はこの本を読んで、初めて統合失調症の「ああ、人の幻聴が聞こえたり、何者かに狙われているってこういう状態が起こっているのか」ということが図として書かれていて理解に繋がりました。
神戸常盤の図書館にも置いてあると思うので、精神科に行く前にさらっと読んでおくのをお勧めします。
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